AMANOのコラム

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筆者・天野 祥子(あまの さちこ)

第28回
『北の四季★』 11月12日
北海道に移住し一年半が過ぎました。
四季を一通り過ごしてみると、東京にいた時より季節の変化を敏感に感じます。
今は冬に近い秋。
山々は茶褐色に変わりました。ななかまどの実が赤く色づく頃サケが川を上りはじめ*雪虫が飛びかいます。
もうじきシ〜ンと静まりかえった冬がやって来ます。
どんよりと重たい雲に覆われた銀色の世界がやって来るのです。
長い長い冬。
厳しい冬があるからこそ春の訪れに皆心躍らせるのでしょう。
雪が溶けると街中の花壇に花々が咲き乱れます。
寒さに負けじと懸命に育つ姿はけなげです。
そして風の強い日が続きます。
ゴールデンウィークを過ぎた頃桜が開花しますが、花見といっても寒空の下で行われます。
温かくなり始めた6月、本州が梅雨入りする頃梅雨の無い北海道にはライラックの花があちらこちらに咲きます。この時期 “リラ冷え”といって再び冷え込みます。
寒い方が名産のアスパラの出来がいいと地元の人は言っていました。
札幌大通り公園には名物トウキビ売りが早々に現れます。
短い夏、札幌大通り公園内にビヤガーデンが開催され、屋外ジンギスカンやバーベQ、祭りが盛んに行われにぎわいます。
季節はずれのあじさいが咲きます。
トウキビの収穫が最も盛んな時期でもあります。
そして再び日が暮れるのが早くなり新ジャガが出始めると秋の到来です。
秋刀魚やイクラが店先に並び始めるのです。
そんな四季の移り変わりを間近に感じ、見るもの香るものが五感を通して伝わります。
同じはずの風景は日々変化し、その様を目の当たりにするのです。
改めて自然の恵みに感謝します。それはまさに日本の風土のおかげなのだとつくづく思う今日この頃です。
* 雪虫*
秋に発生する虫の一種。正式名称は「トドノネオオワタムシ」というアブラムシの仲間ですが、体に白い綿のようなものをつけていてたくさん飛んでいるとまるで雪が舞っているように見えるため、一般的には「雪虫」といわれています。また、雪虫が飛びかうようになると「もうじき雪が降るね〜」と冬の訪れを知らせる虫でもあります。
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